任天堂、こうすれば蘇る

 

任天堂が深刻な業績悪化に悩んでいる

 

 

 

1月17日の大幅な業績下方修正の発表時に、任天堂の岩田聡社長は業績立て直しに向けた抜本策を示すと表明した。しかし、その後の施策に目を引くものはなく、株価は軟調なままだ。

 

ハード、ソフトの販売は悲惨な状況だ。今期の販売見込みは12年末に投入した主力の据え置き型機「Wii U」が当初計画比7割減の280万台、対応ソフトも同5割減の1900万本。携帯型機「ニンテンドー3DS」も不発に終わり、当初1000億円の黒字を掲げていた営業損益は350億円の赤字に沈む」。(日経新聞2014.2.26

 

 

 

業績不振の原因はなにか

 

 

 

岩田社長は「ハードとソフトを一体にした戦略が経営の中核であることは変わらない」としている。

 

しかし業界の見方は違う。ネットの進化はクラウド技術を生み出し、ゲームソフトはネットでつながった先の大容量コンピューターが動かす時代に入った。

 

従ってゲーム端末の性能向上はあまり意味を持たない。「将来はゲーム機そのものが必要なくなるだろう」とさえ言われるようになった。

 

ネット時代の変化に対応しきれていないことが任天堂の業績不振の真因だというのが大方の見方だ。

 

しかしソフトがクラウドで動くか、端末で動くかはユーザーにとって本当はどうでもいいことだ。スムーズな動きが提供されればどちらでも気にならない。それは手段の違いで、提供されるゲームの価値には関係ないことだからだ。

 

ユーザーにとって大事なことはまさにゲームにどれだけ我を忘れて没頭できるか。ゲームの価値、そしてゲームが提供する経験価値の水準の高さとか深さだ。

 

任天堂の不振はだから提供するゲームの価値が時代遅れになっているということに過ぎない。

 

 

 

起死回生の手はある

 

 

 

業績不振の真因がゲームの価値の衰弱にあるわけだから、起死回生を狙うにはゲームの価値を圧倒的に高めることに他ならない。

 

Wiiは他社にない価値を提供する道具だ。ユーザーの身体全体をゲームに参加させるという新しい経験価値を提供したことでWiiは空前のヒット商品になった。

 

この優位性に磨きをかければWiiは再び息を吹き返すはずだ。Wiiが低迷している要因はゲームの質に進化がないことだ。もっとリアルな仮想空間にユーザーを導けばよいのだ。

 

例えばシミュレーションゴルフ並みの品質でWiiが動けば多くのゴルフファンをwiiが虜にしてしまうに違いない。

 

テニスにしても、ボーリングにしても、バスケットにしてもすべてのゲームの質を圧倒的に向上させて、ゲームで遊ぶうちにスポーツそのものが実践でも上達するくらいの水準にソフト品質を上げればいいということだ。

 

岩田社長は1兆円ある手元資金をゲームに迫真性を加えることに使わなければ、どんな使い方をしてもすべてが死に金になると考えるべきだ。