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01日 6月 2015

セブン&アイの組織改革の非常識

セブン&アイの組織大改革の目的は全国を9ブロックに分けて、地域密着の商品開発や品揃えを拡充することにある。

全国展開するチェーンストアの常識は全国を一律のマーチャンダイジングでオペレーションすることで規模の利益を極大化することにある。

セブン&アイはこの常識を破壊する方針のもとに新たなるイノベーションに動き出したというわけだ。

9ブロックは次の構成になっている。北海道、東北、関東、長野・山梨、新潟・北陸、東海、静岡、関西、中四国、九州

9ブロックの地域分けを見て驚くべきことがある。長野と山梨が一つのブロックに括られて独立した位置づけになっていることだ。

通常、長野は中部に、山梨は関東に括られてしまうのが常識だろう。しかし長野は中部に入れるに抵抗があり、山梨は関東に入れるには抵抗があるので、ある意味仕方なしに長野は中部に、山梨は関東に入れておこうという、ある意味でムリのある括りだった。これを独立させてムリをなくしたというわけだ。

甲州と信州は遡れば武田信玄の版図。本州の中央部の山岳地帯に囲まれ、他地域とは異なる気候風土によって育まれた個性的な地域性を誇っている。

甲州・信濃を独立ブロックにしたことで、越前・越後も新潟・北陸ブロックとして独自の位置づけがなされて当然ということだ。

こう見てくると、中四国も中国と四国を独立ブロックにすべき、九州も南九州と北九州に分けるべきではとの類推が湧いてくる。しかしそこは出店密度から考えて時期尚早との判断が働いたと見るべきだ。

甲信越地域にこうした位置づけをしたことは、セブン&アイの地域密着の方向の並々ならない決意を感じる。つまりセブン&アイはブロックごとに資源投入をして、独自のマーチャンダイジングを実現し、地域の顧客にとってより身近な存在に変ろうとしている。「近くて便利」のコンセプトをより顧客に近いところで実現しようと決意したということだ。

ブロックごとに発掘され、開発された人気商品が、全国の店頭を賑わす日が来るのもそう遠くない将来かもしれない。

 


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