円が「最強通貨」であることは喜ぶべきこと

 

円が「最強通貨」になることにそれほど悲観的になることはない。円高は次のプラス効果を日本経済にもたらす。

 

1.輸入品の価格が下落する。原油価格の低下と相まって消費者物価をマイナスに導く。つまりは実質賃金が上昇し、円安時代に低迷した消費支出が増加する。

 

2.海外投資が増加する。長期的な内需の縮減を見越して円安のさなかにも海外企業のM&Aや海外直接投資が進展したが、この流れが一層際立ってくる。

 

海外投資の増加がもたらすリターンの還流は円高による企業収益の減少を補てんする。

 

3.円安によって企業の収益は輸出企業を中心にこの3年間で約25%増加したが、輸出価格の上昇による売り上げの増加や対外投資のリターンの増加によるいわば架空の利益に過ぎない。

 

つまり輸出企業は新規需要を開拓したり、コストダウンに取り組んだり、販売促進投資を積極的に行って設備の稼働率を引き上げたり、と言うような努力をすることなしにいわば濡れ手で粟の利益を享受しただけだ。

 

これに対して円高の環境は企業をこのような緩んだ対応は許されない。身を削るコストダウンの努力を重ね、新規重要開発のためのイノベーション実現のために積極的に投資したり、需要喚起のための販促投資を的確に行ったり、海外企業との資本・業務提携を推進して公債的な競争力を磨いたりすることが求められる。

 

つまり円高によって日本企業はより競争力を拡充する打ち手を実行しなければならない。そしてこのことが日本企業の実態を伴う競争力の拡充と成長を加速するということになる。

 

 

このように考えれば円が「最強通貨」になることを悲観したり、恐れたりすることはまったく見当違いな行為と言うことになる。

 

それでなくても円高は日本の資産価値が高く評価されることに他ならない。何よりも24日に大幅に下落した株価が本日は上昇基調にあることがそのことを雄弁に物語っている。

 

 

http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/110879/062200372/?P=1

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コメント: 2
  • #1

    Clint Isaac (木曜日, 02 2月 2017 00:47)


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  • #2

    Hobert Brundige (金曜日, 03 2月 2017 18:21)


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